100:例えばきみがそのごみを宇宙の果てに捨ててきたとして
それが夜空に瞬くのをみたならきみは
099:
098:隣人のランプ消える 深夜のコンビニ
星のうえを歩いてくのには遠すぎた少し遠すぎた
097:「ひとりひとり、背負うものがある。ひとりひとり、護るものがある。
それがいちどにぶつかるのだとしたら、護る強さにどう順位づけるのだろうか。」
096:
095:本当に真っ暗闇でそれが他によっては光をもたらされないものだとしたら、
眼を閉じたままの暗闇も、開けた暗闇も同じ暗闇なのだといえるだろうか。
094:窓ガラスの外で、小さく木々が揺れる。
冬。
外も、人の心も。
長く冷たい冬。
明ける人と明けない人。
ここには、明けない、見慣れた冬が二つ。
二人っきりの静かな教室で一人の少女が何度目かのため息をつく。
何度目かのことばを吐く。
「こんなはずじゃ、なかったのに…」
彼はその呟きに対してはじめて口を開く。
「仕方ないじゃないか」
「だって…」
「もう意味無いだろ」
「でも…ねぇ、どうして?」
まとうような目線。
それはどん底の、くらいくらい魚の目。
それでも水中のきらめく光を求めている、それは魚の目。
「………たまには認めてやろうよ、だって他人でもない自分なんだし」
「………」
少女は視線を窓の外へとそらし、また小さくため息をついた。
「ほんとに、そう思うのなら、」
彼は言葉を飲み込んだ。
少女は何かをあきらめたように、それでもやはり何かにすがるように、窓の外の桜のつぼみが風に揺れるのを、ただ眺めていた。
(消えてしまえば楽になるんだろう)
彼は空っぽの天井に声もなく呟いた。
093:「なにかあったの?」
気が付くと上目遣いをした女が隣で頸をかしげていた。
(いや、会社をでてから今までずっとそばにいたのだが。)
「いや、………」
するりとシーツから体をを起こす女。媚びるような視線。
うっすらとベッドルームに差し込む街灯の光。
ぼやけた視線で捕らえた彼女のすらりとしたライン。
春だというのにまだ冷え込む、冷たい夜。
「なんにも ないんだ。」
「そう。」
興味なさげに言う女はまたシーツにもぐりこむ。
そうだ、ここにはなにもない。
僕に必要なものも、欲するものも。
そもそもそんなものがないんだ。
ただ、僕が、ないんだ。
092:
091:君は気付く。
君の立つ場の高さと、周囲に広がる痛みに気付く。
「くだらないプライドなんて…もたなければよかったんだ。もしもなかったなら…」
「なかったのなら、ここまで来ることさえできなかっただろうな」
呟きに答えるように、一言。君の友人が続ける。
「そう、ここは宙ぶらりんで。上にも下にも 浮けない落ちない。」
ただぶらぶらりんの。
090:一つ、二つと零れる空から降る滴は君を濡らしていく。
一つ、二つ。そして、雨。なまぬるい風が吹いた。
雨。
蒼い雨色のワンピースの君は立ち止まる。
ここは、雨。
「ここから消えたいわけじゃない ただ、少し疲れただけ
記憶を消したいわけじゃない ただ、ココに浸かりすぎてただけ」
089:老人はそっと、冷ややかな空気を震わす。
「君もそろそろ気付いただろう、そうだ、夜は明けない。」
日がくれて後に残されたのは僕の身体と暗闇と罪悪感。
「夜が、明けない…」
「夜は自ら明けてはくれないのだ、君が夜にいる限りは。」
老人はやりかけの仕事にてをつけた。
紡ぐ文字の羅列はあたたかいのに、ペンを持つ手はただ冷たかった。
088:「もちろん 私は今ここで生きているんだけど
なんだか人生の売り場でパンフレットを体験しているだけみたいな
そんなきがしてならないの」
彼女はそう独り言をいうように呟いた。
グラスにはいった氷がカラリとさみしげな音をたてた。
087:恋愛中だったあいつもとうとう想いを捨てた
まっすぐな姿に少し憧れてたのに
だから僕はまた恋がわからなくなる
だから僕はこの気持ちが何かわからなくなる
086:走り去る君の背中に、声をかけずにはいられなかった。
085:
084:
083:別々の列車に乗ろう 同じホームからさよなら
君の「いつか」まで さよなら
082:明日を願ってみるんだ
明日を歩んでいくんだ
昨日を過ぎていくんだ
今日を生きているんだ
081:
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